メリロートとミツバチの鳴き声
目次
歴史
ギリシャ出身のローマの医師ガレンは、メリロート(M. ユリロトス 西暦130-201年)には、抗腫瘍・抗炎症作用があるとされている。
イギリスの著名な薬草学者で植物学者のニコラス・カルペパーは、その著書『The Complete Herbal』の中で、目の炎症、偏頭痛、むくみ、記憶喪失、失神など、この植物の用途をいくつか挙げている。
説明と生息地
他のマメ科植物と同様、メリロートは土壌の窒素固定に優れ、ミツバチにとっても魅力的な植物である。 一年草または二年草で、茎は直立し、密に枝分かれし、葉は3枚の鋸歯があり、繊細な黄色の甘い香りの花が小さな房になって咲く。
名前はギリシャ語の「蜂蜜」に由来し、ミツバチが好む植物である。
粘土質土壌でも見られるが、石灰質や砂地を好む。 未耕作地や耕作地の小道の端、瓦礫の中に生える。
ブラジルではアロマティック・クローバーとして知られる。 ポルトガル本土のほか、マデイラ諸島やアゾレス諸島でも見られる。 アジアの温帯地域では一般的で、北アメリカでは帰化している。 新鮮なまたは乾燥した地上部は、治療目的で用いられる。
成分と特性
フラボノイド、フェノール酸(メリロ酸、カフェ酸)、クマリン、サポノシド、芳香族化合物を含み、内服では、煎じ薬の形で、鎮痙、利尿、抗凝固、鎮静、抗炎症、特に目の問題、神経の緊張による偏頭痛、月経痛の治療に、静脈とリンパの循環を改善し、次のような場合に有用です。フラボノイドの作用により、血管保護作用、静脈強壮作用があり、足のむくみの治療に用いられる。
内服・外用では、静脈瘤や痔の治療に役立ち、静脈炎や血栓症のリスクを軽減する。外用では、瘢痕化剤でもあり、表面的な打撲や挫傷を治療する。
その誘導体の一部は香水の固定剤やタバコの風味付けに使われる。
注意事項
抗凝固剤を服用している人や胃潰瘍を患っている人は、メリロートを摂取しないこと。 腐敗した植物は有毒であるため、野生で収穫した場合は乾燥させるか、すぐに使用すること。
関連項目: マスデバリア、小さな不思議
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関連項目: 2019年旧暦5月